金利上昇に備える借り換え

住宅ローンの借り換えを検討する場合は、その「目的」によって、取るべき対策が異なります。

【借り換え目的】

  1. 毎月の返済額を下げたい
  2. 総返済額を下げたい
  3. 金利上昇リスクを低くしたい

1. 毎月の返済を下げる目的

毎月の返済額を下げるには次の方法があります。

  • 現在借りている金利をもっと低い金利に換える
  • 住宅ローンの残りの返済期間を延ばす
  • このふたつを同時に行う

2. 総返済額を下げる目的

総返済額を下げるには、次の方法があります。

  • 現在借りている金利をもっと低い金利に換える
  • 住宅ローンの残りの返済期間を短くする
  • このふたつを同時に行う

3. 金利上昇リスクを抑える目的

金利上昇リスクを抑えるには、次の方法があります。

  • 変動金利で借りているローンを固定金利のローンに換える
    (現在固定金利で借りていたら、金利上昇リスクはありません)
  • 現在借りている金利をもっと低い金利に換える

固定金利で借りている人の対策

現在、固定金利で借りている人は、金利上昇リスクはありません。
しかし、金利がこのまま上がらなければ、高い金利の利息を支払い続けるリスクはあります。
そこで、対策としては、現在借りている住宅ローンよりも低い固定金利の住宅ローンへの借り換えが考えられます。
金利上昇に備えるには、借り換えをせずに現状維持という選択も充分に考えられます。

変動金利で借りている人の対策

変動金利から固定金利へ変更したいだけであれば、現在借りている銀行で金利プランの変更手続きをすれば、「変動金利」から「固定金利」への変更は可能です。
手続きも費用も借換えに比べて、負担が低く済みます。

しかしながら、金利プランの変更では適用金利が高い場合には、他の金融機関への借り換えは有効です。
また、金利が上昇して困るのは、毎月の返済額が増えてしまう事なので、返済月額を抑えるには変動金利から変動金利への借り換えで、「金利をもっと下げる」という対策も有効です。

住宅ローンの変動金利の指標となる国の政策金利は、ゼロ金利政策が続いており、無担保コール翌日物や、固定金利の指標である長期金利(新発10年国債利回り)も最低水準となっています。
しかしながら、この金利状態がいつまで続くのか、いつどれくらい上昇するかは誰にも分かりません。

住宅ローン金利が、これ以上大幅に下がることは考えにくく、金利上昇を意識した住宅ローンとの付き合い方が必要になります。

中村 諭(なかむら さとし)
中村 諭
住宅ローンソムリエ(R)、ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)貸金業務取扱主任者、オールアバウトガイド

千葉県市川市生まれ、「税理士・FPなどの専門家も相談にくる」住宅ローン・アパートローン専門のFP事務所を経営。
新聞、雑誌、ラジオ出演、講演、執筆と幅広く活躍中。

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