毎月の資金繰り 借り換えで改善

住宅ローンの借り換えを検討する場合は、「借り換えの目的」によって、取るべき対策が異なります。

【借り換え目的】

  1. 毎月の返済額を下げたい
  2. 総返済額を下げたい
  3. 金利上昇リスクを低くしたい

1. 毎月の返済を下げる目的

毎月の返済額を下げるには次の方法があります。

  • 現在借りている金利をもっと低い金利に換える
  • 住宅ローンの残りの返済期間を延ばす
  • このふたつを同時に行う

2. 総返済額を下げる目的

総返済額を下げるには、次の方法があります。

  • 現在借りている金利をもっと低い金利に換える
  • 住宅ローンの残りの返済期間を短くする
  • このふたつを同時に行う

3. 金利上昇リスクを抑える目的

金利上昇リスクを抑えるには、次の方法があります。

  • 変動金利で借りているローンを固定金利のローンに換える
    (現在固定金利で借りていたら、金利上昇リスクはありません)
  • 現在借りている金利をもっと低い金利に換える

毎月の返済額を下げる

住宅ローンの返済は長期間に及ぶため、教育費負担がピークのときなど、一時的にでも、毎月の返済額を低く抑えたい状況もあり得ます。

そこで、まずは毎月の返済額を下げるために、金利を下げた場合の借り換え事例見てみます。

借換え効果 毎月の返済額を下げた対策のイメージ図

※借換えの効果としては、上記の他に「支払済み保証料」が返金されます。

金利が下がれば返済月額は減りますが、本試算の場合では大幅な改善とはなりません。
そこで、緊急避難的に「借入期間」を延ばす対策を検討します。

借り換え効果 借入れ期間を延ばす対策のイメージ図

※借換えの効果としては、上記の他に「支払済み保証料」が返金されます。

教育費負担は大きな出費です、教育費のピークと住宅ローンの返済が重なると、家計のやりくりはとても大変です。
住宅ローン契約者の年齢にもよりますが、返済の期間を延ばすことができれば、返済月額は5万円減らすことが可能です。年間では60万円の資金繰り改善です。

10年間で600万円の資金にゆとりが持てます。
この資金を教育費に充てることで、10年間は乗り切ることができそうですが、教育費負担が終了した後に、今度は、住宅ローンを繰上げ返済することで、完済時年齢を再度前倒しして戻していく対策は必要です。
(返済期間を延ばすという事は、完済時年齢が高齢になってしまうデメリットがあるため注意が必要です。)

毎月の支払い額を抑えるには、借り換えは有効な手段のひとつですが、返済が困難な状況では、借り換え先の金融機関の審査に通らない状況かもしれません。
そのようなときには、現在の住宅ローンを借りている金融機関の窓口にて、「返済期間」を延ばしてもらう、もしくは一定期間の返済額を減らしてもらうなど返済の猶予を申し出ることも検討して下さい。

中村 諭(なかむら さとし)
中村 諭
住宅ローンソムリエ(R)、ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)貸金業務取扱主任者、オールアバウトガイド

千葉県市川市生まれ、「税理士・FPなどの専門家も相談にくる」住宅ローン・アパートローン専門のFP事務所を経営。
新聞、雑誌、ラジオ出演、講演、執筆と幅広く活躍中。

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