ボーナス払い

住宅ローンの返済方法は「毎月返済」と「ボーナス返済」という方法があります。
「ボーナス返済」について解説します。

返済方法

「毎月返済」は6日・16日・26日など、金融機関と毎月の返済日を取り決めて、年に12回返済する方法です。
「ボーナス返済」はこれ単体では契約できず、「毎月返済」との併用となります。
年に12回の「毎月返済」とは別に、1月と7月など年に2回、住宅ローンの返済額を増額する返済方式です。もしくは、年に2回のボーナス時に多く支払う約束をすることで、毎月の返済額を低く抑える返済方式といった方がしっくりくるかも知れません。

返済額

金融機関によって異なりますが、住宅ローン契約額の40%?50%までを「ボーナス返済」とすることが可能です。
例えば、3000万円の住宅ローンを借りるときに「ボーナス返済」の割合を20%とする場合は、2400万円の「毎月返済」住宅ローンと、600万円の「ボーナス返済」住宅ローン、2本の住宅ローンを組むようなイメージです。

以下、「ボーナス返済」割合を用いた場合の返済額をみてみます。

例:入額3000万円・金利2.0%(固定金利)・返済期間35年・元利均等返済方式

ボーナス返済
割合
毎月
返済額
ボーナス時
返済額
(うちボーナス
返済部分)
完済までの
総返済額
なし 9万9378円 9万9378円 0円 4173万9108円
10% 8万9440円 14万9238円 5万9798円 4175万1090円
20% 7万9503円 19万9099円 11万9596円 4176万3071円
30% 6万9565円 24万8960円 17万9395円 4177万5053円
40% 5万9627円 29万8820円 23万9193円 4178万7034円
50% 4万9689円 34万8681円 29万8992円 4179万9016円

ボーナス返済を使っても、住宅ローンを完済するまでに支払う「総返済額」に大きな差はありません。ただし、「ボーナス返済」の割合を多くすれば、それだけ「毎月返済」の額を抑えることができる為、大きな額の住宅ローンを組んでも大丈夫な錯覚に捉われます。

「ボーナス返済」の注意点

勤務先の「就業規則」もしくは「給与規定」をご確認ください。
「会社の業績等のやむを得ない事情がある場合には、支給しない事がある」と記載されていると思います。ボーナスは会社の業績に大きく影響を受け、支給されない可能性もあるため、「ボーナス払い」の割合を多くする、住宅ローンの返済計画は危険といえます。最近の傾向としては、「ボーナス払い」を利用しない人が増えています。

「ボーナス返済」をやめるには

「ボーナス返済」で既に借りている人が、その割合を変えたい場合、もしくは「ボーナス返済」をやめて、全額「毎月返済」に変更したい場合には、金融機関にて所定の手数料を支払い、手続きをすることで、返済方法の変更に応じてもらえます。

中村 諭(なかむら さとし)
中村 諭
住宅ローンソムリエ(R)、ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)貸金業務取扱主任者、オールアバウトガイド

千葉県市川市生まれ、「税理士・FPなどの専門家も相談にくる」住宅ローン・アパートローン専門のFP事務所を経営。
新聞、雑誌、ラジオ出演、講演、執筆と幅広く活躍中。

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