掲載日:2022/3/17

神楽坂駅周辺の住みやすさ・評判情報

こんな街で暮らしたい!

「おっとりとした大人の街」

坂道が多いため、自然に歩くスピードがゆっくりになっていく神楽坂は、ビジネス街の中にありながら、独特のおっとりとした雰囲気に包まれている。江戸時代は武家屋敷エリア、明治以降は花柳界だったという歴史ある土地。
街には老舗の料亭や商家が多く、何度散策しても飽きない魅力に溢れている。また、メインストリートから少し奥に入ると、意外にも住宅が多く、そのため、決して多くはないものの、薬局や食料品店などに困る心配もない。
大手町にも銀座にも赤坂にも近いけれど、流れる空気はとても穏やかな街なんて、ほかではちょっと探せない。

神楽坂ってどこにあるの?

神楽坂ってどこにあるの?

神楽坂で買うSHOPPING

神楽坂でしか手に入らない逸品
江戸時代は城にほど近く、高台だった神楽坂一帯は武家屋敷が立ち並ぶ、いわば高級住宅地だった。街を歩くと、長い歴史をもつ土地らしく、新旧の飲食店に混じって老舗の商家の姿も。
400年の歴史をもつ文具店の相馬屋製原稿用紙など、ここでしか買えない逸品にも出会える場所だ。

相馬屋源四郎商店

文房具店

「文豪たちが愛用した元祖・原稿用紙」

 ご主人の長妻さんはなんと十一代目。江戸時代に紙すき職人として始まり、紙問屋、文具店と姿を変えながら、400年以上に渡って看板を守ってきた。
相馬屋といえば、やはりオリジナルの原稿用紙。原稿用紙の元祖として知られるが、その誕生は意外にも偶然の産物だったとか。寸法ミスで裁断してしまった大量の西洋紙を店頭に積んでおいたところ、近所に住む尾崎紅葉がたまたま通りかかり、その紙の山を発見。紅葉は貴重な紙を無駄にするぐらいなら、その紙に文字を書きやすいようにマスを印刷して売らないかと提案する。するとこのマスを刷った紙がたちまち評判となり、夏目漱石や北原白秋といった文豪たちが愛用したという。今も文筆家なら一度は使いたい、憧れの原稿用紙だ。

おすすめアイテム Recommend

相馬屋製原稿用紙 B4版、B5版(各100枚)

文筆家たちのリクエストに応えるうちに現在のデザインに落ち着いたという。その特徴は紙質のよさ。ペンがサラサラと進み、万年筆や水彩絵の具を使ってもにじまないほどよい厚さ。罫線はグリーン、セピア、アカの全3色がそろう。

相馬屋源四郎商店

住 所 東京都新宿区神楽坂5-5
電 話 03-3260-2345
営業時間 9:00~19:00
定休日 日曜、祝日

神楽坂で食べるFOOD

散歩の合間に立ち寄りたい名物店
明治時代から花柳街として発展し、今もどこか華やかな佇まいを残している神楽坂。
表通りから少し入ると、古くから続く料亭も残る。やや敷居の高いイメージが強いものの、最近はカジュアルなレストランやバーも急増中。そんな名店がひしめくエリアで、今回は神楽坂名物の甘味処をピックアップ。

紀の善

甘味処

「神楽坂散歩には欠かせない有名店」

 坂の入口に店を構える甘味処「紀の善」の店内は、いつでも神楽坂散歩を楽しむ人たちで賑わう。
メニューには名物の抹茶ババロアにあんみつ、ぜんざいなど、さまざまな甘味が並ぶが、すべてのおいしさの秘密はあんこ。希少な丹波産の大納言小豆を手間ひまかけて炊き上げ、甘さは控えめ。あえて少し煮崩して皮を潰し、つぶあんにも豆らしいほっこり感を出しているという。また、寒天は伊豆七島産の天草を数種類ブレンドして作る。ほのかに広がる磯の香りが本物の証だ。
「江戸の粋を残しつつもモダンな神楽坂のイメージを意識して甘味も内装も作っています」という女将の冨田さんの言葉どおり、神楽坂には欠かせない存在。

おすすめメニュー Recommend

抹茶ババロア

「あんこのおいしさが引き立つ新メニューを」と女将さんが考え出した和と洋をコラボさせた名物甘味。上質な抹茶をたっぷり使ったババロアは、抹茶の香りとかすかな苦みが美味。生クリームのコクと抹茶の苦みで、あんこのおいしさが際立つ。

紀の善

住 所 東京都新宿区神楽坂1-12
電 話 03-3269-2920
営業時間 火~土曜:11:00-19:00(LO)
日祭日 :11:30-17:00(LO)
定休日 月曜日

※一部の甘味類はテイクアウトも可

神楽坂で楽しむENTERTAINMENT

日常が潤うカルチャースポット
神楽坂の毘沙門さま、赤城神社、石畳の路地、ギンレイホールなど見どころが多いエリア。そのため土日になると、街は多くの観光客たちで賑わう。歴史に思いをはせながら街歩きをしたり、名作を求めて映画館通いをしたり、ワンランク上の暮らしを楽しめそう。

飯田橋ギンレイホール

映画館

「映画がより好きなるアットホームな名画座」

 今は数少なくなった名画座のひとつ。映画をこよなく愛する支配人とスタッフが、映画ファンはもちろん、普段は映画館に行かない若い人にも魅力的なプログラムを厳選。その絶妙なプログラム構成で1974年のオープン以来、たくさんの人々に愛されてきた。
1週間に10本近くの作品を観るという支配人は、映画の魅力をこう話す。「人の人生を疑似体験して泣いたり、笑ったりするため、映画には精神の浄化作用があります。力のある作品を観ている時、人はその世界に引き込まれ“忘我”の状態になっているのです」。そのためには、日常性を遮断してくれる映画館という環境が欠かせない。DVDでは味わえない、“映画館で観る魅力”に浸ってみては?

おすすめアイテム Recommend

ギンレイ・シネマクラブ

入会すると1年間自由に入場できるフリーパスのパスポート会員。ちょっとした空き時間にもフラッと立ち寄ってもらえるようにとスタートした。現在の会員のうち15%の人は、発足時から12年間ずっとカードを持ち続けているそう。複数で入場できるペアカードやグループカードもある。

飯田橋ギンレイホール

住 所 東京都新宿区神楽坂2-19 銀鈴会館1F
電 話 03-3269-3852
URL http://www.ginreihall.com

※上映スケジュールや時間はホームページを参照

善國寺

寺院

「赤い立派な門は神楽坂のランドマーク」

「神楽坂の毘沙門さま」として愛されてきた善國寺は、“縁日発祥の地”としても知られている。東京で縁日に露天が並ぶようになったのはここが始まりといわれていて、大正時代には「山の手銀座」と呼ばれるほどの盛況を見せていたとか。
創建は1595年。もとは江戸城に居を移したばかりの徳川家康によって、日本橋馬喰町に開基された。その後、たびたび火災の被害を受けたことから1792年に神楽坂へ移り、以来街の賑わいに一役買ってきた。現在は、赤い華やかな門が神楽坂に面していて、ちょうど坂の半ばにあるという立地から、街のランドマーク的存在。7月末にはほおずき市も催されていて、夏の風物詩になっている。

善國寺

住 所 東京都新宿区神楽坂5-36
電 話 03-3269-0641

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神楽坂のアクセスACCESS

通勤ラッシュを避けるなら
東西線といえば、通勤ラッシュ時の混雑さは都内でも有数の路線。その点神楽坂は、都心に向かう場合はラッシュとは反対方向のため、比較的楽に通勤ができそう。住む場所によっては飯田橋駅も徒歩圏内のため、JRの各駅に行く際にも大変便利。

電車:神楽坂から

新宿駅へ → 約17分(東京メトロ東西線~高田馬場より山手線)

大手町駅へ → 約8分(東京メトロ東西線)

渋谷駅へ → 約19分(東京メトロ東西線~九段下より東京メトロ半蔵門線)

タクシー(深夜割増):神楽坂まで

新宿駅から → 2,100円

大手町駅から → 1,700円

※参考値となります。

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